創薬事業
弊社では、核酸医薬を中心に開発を行っています。
従来型の低分子医薬や抗体医薬では創薬が困難であった疾患や分子標的に対し、核酸医薬は幅広く適用できるポテンシャルを持っています。高い期待のもと、現在世界中で開発が進められています。
従来型の低分子医薬や抗体医薬では創薬が困難であった疾患や分子標的に対し、核酸医薬は幅広く適用できるポテンシャルを持っています。高い期待のもと、現在世界中で開発が進められています。
開発パートナー募集中
難治重症喘息治療薬
(TAKC-02※)
※TAKC-02は、国立大学法人東京大学定量生命科学研究所の秋山徹特任教授との共同研究成果を基盤に、弊社が開発したものです。
臨床的位置づけ
好中球性のみならず好酸球性喘息にも有効
図1.Mex3B アンチセンス核酸の抗炎症効果
気道炎症モデルマウス試験の結果、Mex3Bに対するアンチセンス核酸は、好酸球性のみならずステロイドでも抑制できない好中球性の炎症に対しても抗炎症効果を示します。これらの結果から”TAKC-02”はより多くの重症喘息患者様にとって有効な治療薬となりうると考えております。
気道炎症モデルマウス試験の結果、Mex3Bに対するアンチセンス核酸は、好酸球性のみならずステロイドでも抑制できない好中球性の炎症に対しても抗炎症効果を示します。これらの結果から”TAKC-02”はより多くの重症喘息患者様にとって有効な治療薬となりうると考えております。
文献 :
The RNA Binding Protein Mex-3B Is Required for IL-33 Induction in the Development of Allergic Airway Inflammation.
Yamazumi et al Cell Rep. 2016 Aug 30;16(9):2456-71.
The RNA-binding protein Mex-3B plays critical roles in the development of steroid-resistant neutrophilic airway inflammation.
Yamazumi et al Biochem Biophys Res Commun. 2019 Nov 5;519(2):220-226.
The RNA Binding Protein Mex-3B Is Required for IL-33 Induction in the Development of Allergic Airway Inflammation.
Yamazumi et al Cell Rep. 2016 Aug 30;16(9):2456-71.
The RNA-binding protein Mex-3B plays critical roles in the development of steroid-resistant neutrophilic airway inflammation.
Yamazumi et al Biochem Biophys Res Commun. 2019 Nov 5;519(2):220-226.
図2. 気道炎症モデルマウス試験
オボアルブミン(OVA)を抗原として各種アジュバント(好酸球性ではAlum、好中球性ではCFA)を用いて免疫を活性化します。気道炎症はOVA溶液を噴霧して吸入させてアレルギー反応を誘導します。図2,3ではOVA溶液を測定前の3日間実施し、Mex3Bに対するアンチセンス核酸は5回(計5日)吸入投与しました。
オボアルブミン(OVA)を抗原として各種アジュバント(好酸球性ではAlum、好中球性ではCFA)を用いて免疫を活性化します。気道炎症はOVA溶液を噴霧して吸入させてアレルギー反応を誘導します。図2,3ではOVA溶液を測定前の3日間実施し、Mex3Bに対するアンチセンス核酸は5回(計5日)吸入投与しました。
図3.好中球性モデル試験結果
好中球性モデルでは気道過敏性は有意に抑制されており、好中球の活性化に関わるサイトカインレベル(気管支肺胞洗浄液中)の抑制も確認出来ました。ステロイド抵抗性モデルであることはデキサメタゾン(Dex)の投与群では抑制効果がないことから示されました。弊社にて外部機関(CRO)に委託実施した薬効薬理試験においてもTAKC-02によるステロイド抵抗性の好中球性気道炎症の抑制効果が確認されました。
好中球性モデルでは気道過敏性は有意に抑制されており、好中球の活性化に関わるサイトカインレベル(気管支肺胞洗浄液中)の抑制も確認出来ました。ステロイド抵抗性モデルであることはデキサメタゾン(Dex)の投与群では抑制効果がないことから示されました。弊社にて外部機関(CRO)に委託実施した薬効薬理試験においてもTAKC-02によるステロイド抵抗性の好中球性気道炎症の抑制効果が確認されました。
図4.TAKC-02の作用機序
TAKC-02は、好酸球性炎症・好中球性炎症ともに抑制する。
TAKC-02は、好酸球性炎症・好中球性炎症ともに抑制する。